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陳 述 書
手塚正治   2008年10月1日

陳 述 書
     平成20年10月1日
横浜地方裁判所 御中
          住 所 横浜市青葉区美しが丘1?13?6
              たまプラーザ団地 2街区2棟302号
          氏 名    手  塚  正  治
1 はじめに
(1)硬直化し元気を失った管理組合
 たまプラーザ住宅管理組合は、平成20年(2008年)の今年、ちょうど40周年目を迎えました。本来ならこの大きな節目の年を祝う行事が行われても何等おかしくはないのですが、我が団地に「少子・高齢化の波」が押し寄せて来たせいなのか、現実にはとてもそんな余裕は見受けられません。残念ながら今の組合役員にはそれを企画する情熱と実行力はありません。一昔前(20年ほど前)までは管理組合を引っ張る元気なお年よりがおられて住民同士仲良く組合活動をしたものでしたが、今や彼らはもうこの世にいません。時代が変わったと言え、何故このような硬直した管理組合になったのでしょうか。今や管理組合事務所に往来する組合員の数もメッキリ減少し、集会所での住民の笑い声がほとんど聞かれないのはなぜでしょうか。
(2)裁判事件の勃発 
 今年の3月、平成20年度の新役員候補を選出するための3街区候補者選挙が始まったちょうどその頃、突如、たまプラーザ住宅管理組合を揺るがす大事件が発生しました。平成19年度理事会の現職役員5人(理事4人+監事1人)が前理事長に訴えられたのです。これは団地始まって以来の重大事です。
 入手した資料から,この訴訟は、平成19年度理事会(平成19年11月17日)で「田中理事長解任動議」が提出され、その動議が賛成多数(2/3以上)で承認されたことから、解任させられた田中前理事長が、「この解任動議には正当な理由が存在しない、事実無根である。」と訴え、さらにこの田中理事長解任記事を「解任動議」と合わせて一方的に「管理組合ニュース」に掲載した行為は、田中氏個人の名誉を著しく傷つける「名誉毀損」に当るとして損害賠償の請求(請求額金3,315,000円)をしたものだということがわかりました。
(3)裁判のテーマ
 この訴状を表面的に解釈すれば、理事会内多数決で決定した結果を田中前理事長が「不服」として訴えたようにみえます。しかし,もしそうであれば、田中前理事長は、理事14人の内この解任動議に賛成した9人の理事を対象に訴えたはずです。ところが、実際に訴えられたのは、上記の理事4人(山森理事長、宮崎副理事長、豊澤副理事長、石松理事)のほか監事1人(奥村監事)も対象になっています。
そこで,私は,田中秀男氏は理事会の決議それ自体が不服で訴えたのではなく、飽くまで「彼ら5人の行為」が田中秀男氏の人権を著しく傷つけたものとして訴えたのだと理解しました。
 私は,この点が重要なポイントであって、この「5人の行為」が訴えられたことは、それなりに「許し難い特別の理由」が存在するものと考えるべきだと思います。この「許し難い特別の理由」とは何か???これこそ今回の裁判で明らかにすべきテーマではないかと考えます。
2 なぜ裁判は起きたか
(1)裁判のことや原告を理解していない被告ら
 山森理事長を含む被告5人はこの突然の訴状を受け取り、かなり狼狽した様子でした。彼ら自身も田中氏からこのように「個人的な訴え」を受けることは想像もしていなかったのだと思います。
 私は,それだけ彼らが田中秀男氏の考えを理解せず、彼の人格すらも軽く扱っていたのだと思います。
 彼らの答弁書が5月15日の口頭弁論で提出されましたが、これを読む限り「何故自分たちが訴えられたのか?」全く理解していないようです。
 山森理事長を含む被告5人は、「昨年の理事会(平成19年11月)において石松理事が提出した「田中理事長解任」動議を承認した決議結果に対して田中氏が「不当」であると訴えているのであるから理事会が訴えられたことになる」と解釈したようです。
 そのため,山森理事長の下で、理事会は、平成20年4月1日、田中氏からの訴訟に対しては管理組合として対抗する基本方針を決議しました。そして被告5人はこの訴訟に対応するための弁護士費用等を含む裁判費用を管理組合の組合費から使用する許可を求めるため臨時総会を開催したのです。
 しかし、この臨時総会(5月18日)では、不在家主への資料配布を忘れたという理事会側の手続きミスで、結局流会となりました。
(2)解任事由は存在したか
ア 重大な過ちの不存在
 訴状にある請求の原因が、平成19年度11月理事会での「田中理事長解任行為」である限り、その解任動議が正当なものかどうかが公の裁判においていやがうえにも審理されることになると思います。
 そこで、さらに原告の訴状の内容をよく読むと、理事会に提起された理事長の解任動議8項目は、私たち組合員の立場からみても管理組合業務上取るに足らない事柄ばかりであって、田中理事長が解任されるに値する重大な過ち(規約違反)とは到底考えられません。
イ ドーナツ公園整備での不可解な出来事
 それどころか、解任動議の第1項にある「ドーナツ公園の整備工事」では、被告の1人が、田中理事長がいかにも不正を行ったかのように騒ぎ立て以下に示すように何とも説明のつき難い行動をとっています。
 すなわち,本件で被告となった財政担当理事の宮崎氏は、「ドーナツ公園の整備工事」で原告の田中氏(当時理事長)が地元業者(西部商事)に依頼した土砂運搬作業に絡んで、実際はサービスで手伝ってくれたこの業者に謝礼で渡した「現金1万円」を歪めて解釈し、理事会内で「それは彼が個人的に内々処理しようとした工事代金の一部である。田中理事長の行為は不正な会計処理である。」と勝手に断定したのです。
 宮崎財政担当理事は,会計処理上必要の無い「土砂運搬工事費」を管理主任に命じて地元業者に電話させ、管理組合に正式に請求するよう要求しました。これに対し,その業者は最初「サービスでやったことなので工事費はいらない」と断ったそうですが、執拗に請求書を要求してくるその理事の言葉に負けて,仕方なく工事費の見積額(28,000円)を管理事務所に提出したそうです。それを受け取った財政担当理事は、直ちにその見積金額と同額(28,000円)をその業者側の銀行口座へ振り込みました。
 しかし,業者からは請求書がまだ提出されないのにその金額を支払うような行為は,到底正しい会計処理とはいえません。
 そしてさらに宮崎氏は、理事会内でこの28,000円は「組合への損害金であるから田中氏に返還させること」を決議した後、今度はそれを内容証明付き手紙で田中氏に向けてその支払いを請求しています。
このような複雑なカラクリは一般組合員には見えない世界であって,宮崎氏の真意は計り知れないものがあります。
3 事件の背景と真相
(1) 過去にもあった同様の出来事
 宮崎氏のしたことは,一見、すごく几帳面で少しの不正も見逃さない潔癖な性格な持ち主のしたことであると一般には好意的に映ります。しかし,私には,それだけの理由ではなさそうに思えました。
 そこで,私は,本件の真相を解明するため,過去10年前に発生した「理事長解任事件」を調査したのです。そうしたところ,同一人物によって同一方法が用いられ,理事長が辞任に追い込まれたということが改めてわかったのです。
(2) 被告5人の真の目的
 被告5人にとっての本当の目的は、管理組合の政権を奪取する行為、つまり田中理事長を解任させ,自分達の意志でこのマンモス団地の管理組合を支配する企みの実行に他ならないと思います。
 他人の思惑など何等解しない彼らの野心・欲求から発生した彼らの強い意志に基づく行動??「田中理事長解任事件」はこのようにみる(解釈する)のが自然だと思います。
(3) 田中氏に敵対していた被告ら
 被告らは、「管理組合の正常化ために理事会を無視して独断専行する田中理事長を解任させた」と主張していますが、実際には全く逆の行動??山森理事や豊澤理事は副理事長でありながら田中理事長を補佐するどころか、最初(平成19年度6月時点)から敵対行動をとっています。ことあるごとに田中理事長のやり方に逆らっていたのです。これは平成19年度第1回?第5回理事会(6月?10月)の議事録をみれば明らかです。
4 田中氏を不当に解任した行為による損害
 田中理事長の短い在任期間(6ヶ月)中の管理組合業務の実績を組合員の立場から調べても、彼の行動からは一度も管理組合に迷惑をかけた行為は発見されません。
 ましてや損害を被った事故や失敗の実例は存在しません。むしろは全て我々組合員にとって「利益」になる仕事ぶりなのです。
 強いて言えば、田中氏は,性格的に頑固で、理事仲間や組合員への説明(説得)がお世辞にも上手であるとは言えない,専門家としての実績からも高いエンジニアリング能力を有している典型的な技術屋といえます。
 管理組合業務に対する彼の行動は、極めてまじめで,何よりも「誠実」です。この点,他の誰よりも優れていることは、18年度副理事長としての彼の管理業務の実績からも明らかです。彼には被告らがいうような解任に価するような事由は存しません。
 田中氏は,わが管理組合にとって掛け替えのない人物であり、被告らの行為は,誠実に管理組合業務を遂行してきた田中氏に対する重大な名誉毀損行為であるとともに,彼を失うことになる組合にとっても大きな損失であると思います(平成18年度評議委員会議事録;参照)。
                                     以上


hajime@jimnishimura.jp