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日本を変えるために言葉を変える
だから必要な第二国語
フランス人ならなぜできる?

 二〇〇二年のワールドカップは素晴らしかった。負けつづきだった日本中に久しぶりに勝利を味わわせてくれたのです。「トルシェ監督ありがとう。これはあなただからできたのです。日本人監督だったら、とても不可能だったろうことはみんなが知っています」。
 もう一人、もうあきらめていた日本人に、やればできることを教えてくれたのもフランス人です。ニッサンのカルロス・ゴーン社長です。
 日本人司令官にできないことがフランス人になぜできるか。私は部下との距離の取り方とコトバの駆使だと思います。それまでアフリカチームの監督だったフィリップ・トルシェは、部下との間に絶対的な距離を取ります。そしてココロではなく理論とコトバで人を動かします。部下の特性を徹底的にクールに見て、クールに処分します。ゴーン杜長も同じです。ニッサン杜員をどう評価するかときかれた時、「よいものはもっているが、会議で物事を決められないのが致命的欠点」と述べていました。「放っておけば根回しするから、会議は単なる儀式になる。会議はAを捨てBを取ることを決める場のはずなのに、彼らはそれを嫌い、AもBも両方取るか両方を捨てる」というのです。
 私はこれを聞いた時、太平洋戦争で日本が決定的敗北をこうむった、ミッドウェー海戦を思い出しました。戦力からは負けるはずのないのに壊滅的打撃を受けたのは、意見のちがいを議論で決着することを避け、たがいの顔を立てて、全勢力を三分してしまったからです。これはあの日米戦争の全体について言えることです。もし総指揮官がフランス人だったら(!)結果は違っていたかもしれません。
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