Jim Nishimura Web site
古い日本人よ さようなら
日本人はなぜ討論ができないのか
基礎は対話
基礎は対話

 その分野の専門家ばかり五、六〇人が、米国東部ニューハンプシャーの田舎の僧院のようなところに泊まり込んで、一週間一緒に議論するゴードンリサーチカンファレンスに参加して帰ってきた。
 この会議の趣旨は変わっていて、まだ学会に発表する前の途中成果を持ち寄って大いに議論しようということである。ただしそれを失敬する人がいるといけないので、一切、紙に書いた資料を配布せず、記録も許さないことになっている。耳だけが頼りである。すると、アメリカ人はみんな発表がうまいことに感心する。だれも約一時間の発表を一切メモなしに行う。その英語は速く正確である。話は流れるようで説得力がある。
 聞く人になるほどと思わせる説得的な語り口だ。聞く人の心におこる「なぜ?」「それで?」「けれども」という疑問につぎつぎに答えながら展開する話だ。っまり印象的で説得的なプレゼンテーションの基礎は、話す人と聞く人の緊密な対話にあるということに気付いたのである。そしてこういう表現のことを、英語では、ロジカルな表現ということにも気付いたのである。これは、私がはじめてゴードンに参加したときの最大の成果である。
 今回は二回目で、当然、最初のような強い印象は期待していなかったのだが、今回の会議で特に印象に残ったのは、会議における中国人の活躍とこれに比べて日本人のおとなしさというか、まったく議論に加わらない日本人、という問題である。
ホームページに戻る
hajime@jimnishimura.jp