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どうしたら独創的研究ができるか
独走と社会
 独走と社会

 人のやらない研究,人のできない研究,つまり独走的研究でしかも社会的意義のある研究を独創的研究と定義の中から独創的研究のもつ矛盾がすぐ見えてきます.独走と社会の矛盾です.社会は研究で許される方向を指示するだけでなく,研究費を通じて研究を事実上完全にコントロールします.研究には個人のビジョン,研究能力のほかに研究費と研究者の生活費が必要であり,これらが社会によってコントロールされているならば,独走は空想することはできますが,独走的研究は事実上ありえないのです.純粋に理論的な研究でさえ,生活費の面からコントロールされているからです.
 この辺の事情が当然のこととしてわかっている大部分の研究者は,独走などということは考えません.社会が求める研究,研究費がもっとも潤沢に出る研究に集中します.集中するからタッチの差でoriginalityを競う研究になり,それが一生続くことになるでしょう.
 もしそれが嫌で,独創的な研究で生きようとすれば,ふつうにやれば潰され,放り出されるだけですから,相当に頭を使わねばなりません.一つはテーマ選択の自由を確保することであり,一つは研究費と生活費の問題を解決することです.
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